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登山口 ⇒⇒櫛羅の滝⇒⇒ 二ノ滝(行者の滝)⇒⇒ 天神ノ森⇒⇒ 葛城山山頂

(所要時間 大人1時間30分)

葛城山ロープウェイの登山口駅の右手を登っていくと直ぐに山道らしい道へ分け入ります。少し行くと結構な水量のせせらぎ にたどり着きます。道端には 『タチツボスミレ』のお出迎え。どこからともなく匂う芳しい香りは、 『ウワミズザクラ』のものでしょう。渓谷にはチョコレート色の 『ミソサザイ』が美しい声でさえずっている。空はどこまでも青く澄み渡り、今日の登山を歓迎しているくれているかのようです。ちょっと違った鳴き声が聞こえるのは、きっと 『オオルリ』です。字のごとく”ルリ色”の美しい鳥です。そうしているうちに、一つ目の滝 『櫛羅の滝』に到着します。高さ10メートルほどのきれいな形の滝。側には不動明王を祭っています。立て看板には 『櫛羅の滝』についてこのように書いています。

『弘法大師がこの地を訪れ、天竺のクジラの滝によく似ているので、供尸羅(クジラ)と名づけた。この供尸という字は「供に屍」と書くので良くないといって領主 の永井信濃守が供尸の二字を櫛と改めたという。この滝は尼ヶ滝または不動滝とも呼ばれ、この滝に浴するものは不動明王の功徳によって脳病によく効くといわれている。 この滝は昭和57年の災害により、滝つぼ等ほとんどが崩壊しましたが、その後、平成元年に修復されたものです。御所市観光協会』

この滝には、白い色の 『ショウジョウバカマ も一輪だけ咲きます。初夏に 『ゴマダラチョウ』 や、 『ミヤマカラスアゲハ』 と出会った場所です。一息ついたら、いよいよ登山ルートへ。しばらく行くと鉄の階段があります。これを登ると、左側にちょっと休憩したくなる川があります。おやっ。よく見ると 『ミヤマカタバミ』 が咲いている。お茶でのどを潤おすとさあ出発。丸太を縦に半切りにして階段状に並べられてボルトで締め付けた坂道が続きます。 ここは以前滑りやすい場所で、とくに下山時は冷や冷やして歩いたのですが、安全に歩行出きるよう整備されています。しばらくすると二つ目の滝 『二ノ滝』 。別名行者の滝。修験道の開祖 役の行者』 が修行をしたと伝えられています。滝の後ろに大きな葉が見えるが、これは 『イワタバコ』 の葉だ。夏の8月中旬に紫色の花を咲かすので、一度はこの時期にも訪れて鑑賞したいものですね。さて山頂まではあと半分くらい。しばらく平坦な道を歩きやがて右斜めに長い登山道。しかも針葉樹で薄暗い。一番疲労を感じる場所です。やがて朽ちかけたベンチがあり、少し休憩。少し離れた土手に白い花が咲いている。 『ヤチマタイカリソウ』 だ。またくねくねと歩くと、また左へ伸びる平坦な道。しばらく行くとまた先ほどのような右斜めに長い登山道。このあたりがこのコースで一番疲れるところ。しかし、この坂を登りきると視界が明るく開けて来ます。針葉樹の薄暗さから開放され、落葉樹の美しい新緑が目に飛び込んでくる。またさっき聞いた 『オオルリ』 のさえずりが聞こえて来ました。あとは真っ直ぐに坂道を進めば『婿洗いの池』にたどり着きます。ちょっと目線をわき道に寄せると薄紫の花が咲いています。これが 『カタクリ』 です。少しうつむき加減な清楚な色合いに、思わずカメラを取り出して写真撮影。 そうしていると右に上がっていく階段が見える。ちょっとここを通り過ぎて20メートル進むと 『婿洗いの池』 にたどり着きます。この池の由来について立て看板にはこのように書いています。


その昔、葛城山麓の村人は、ここから流れ出る自然水により農業を営んでいたが、全農地を灌漑するにはあまりにも少なくそのため争いが絶えることがなかった。 村人はこの池に祀られた水波能売神竜神を怒らせ雨を降らせるため祠をたたきこわし池へ投げ込んだ。 その時どういう訳か新しく村へ縁組してきた一人の婿養子を竜神の祠と共に池へ投げこみ荒縄でごしごし洗い半死半生の目にあわせた。 これは江戸時代のでき事らしいが、このことがあってからこの谷の池を婿洗いの池と呼ぶようになった。御所市観光協会』


さて少し後戻りして先ほどの階段を上って行きましょう。すると右手に古い立派な 『ブナ』の木が何本も見えます。所々には丸い穴が開いていますが、これは 『キツツキ科』の鳥が突付いて作った巣穴です。今もまだ使っているのでしょうか。それとも 『ムササビ』などの小動物のねぐらになっているのでしょうか。そしてようやくきれいな舗装道に出ます。ここを右に折れると 『葛城天神社』を経て 『ロープウェイ』の山上駅へは70メーター位です。今は山頂を目指して左へのルートを選びます。このあたりは 天神の森』 といって 『自然研究路』 が整備されています。このままくねくね舗装道を歩いていくと、やがて左に視界が開け、御所市の街を一望できます。一寸カメラで風景写真を写して少し行くと、右手に 『ビジターセンター』 があります。普段は管理人がいなませんが、扉は開いていて誰でも入館できます。ここには葛城山の自然を紹介説明したパネル、小動物の剥製、山全体の立体模型があります。 この建物の後ろ側にはキャンプ場があります。次は山頂。もと来た道をさらに進むと左に白樺食堂が。この右側の丘の上が山頂です。標高959メートル。 山頂は360度パノラマで大阪方面は淡路島や関西国際空港、大阪ドーム。奈良側では大和三山、遠くは吉野山や大台が原、高見山の峰々。広い草原で心地よい風に気分は爽快です。登山歩道を行く人々の真ん中は母です(^^;)。
【現在はビジターセンターは解体されて存在しません】

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